チェーン・リアクション (1996)

新エネルギー開発に絡む陰謀に巻き込まれた青年エンジニアの決死の逃避行を描いたサスペンス・アクション。監督はアンドリュー・デイヴィス。アーン・L・シュミット、リック・シーマン、ジョシュ・フリードマンの原案を、フリードマン、J・F・ロートン、マイケル・ボートマンが共同で脚色。撮影のフランク・タイディ、音楽はジェリー・ゴールドスミス。作品の大きな見どころである爆破シーンのデジタル視覚効果はデジタル・ドメイン社が担当。

監督:アンドリュー・デイヴィス
出演:キアヌ・リーヴス、モーガン・フリーマン、レイチェル・ワイズ、ブライアン・コックスほか。

チェーン・リアクション (1996)のストーリー

シカゴ大学の若きエンジニア、エディ(キアヌ・リーヴス)はバークレイ博士が率いるプロジェクト・チームの一員として、石油に代わる画期的な新しいエネルギー発生装置“ソノ・ルミネセンス”の開発に成功する。その打ち上げパーティを終え、チームのメンバーである物理学者リリー(レイチェル・ワイズ)を家まで贈った後、工場に立ち寄った彼は、そこで博士の死体を発見。その直後、工場が何者かに爆破され、エディは命からがら避難。翌朝、FBIの捜査官フォード(フレッド・ウォード)と相棒のドイル(ケヴィン・ダン)による調査が始まり、エディは有力な容疑者として厳しい取り調べを受ける。家宅捜索された彼のアパートから身に覚えのない25万ドルの現金と起爆装置が発見され彼の立場は悪くなる。エディはFBIの追求をかわし、リリーと共に古い友人でマディソン天文台にいるマギー(ジョアンナ・キャシディ)の元へ向かった。エディは唯一の味方であるシャノン(モーガン・フリーマン)にだけ行き先を告げた。彼はプロジェクトに出資しているムーア基金からの派遣員で、実験にも立ち会っていた。エディはシャノンに連絡を取るが、電話が盗聴されており、警察が急行。一方、謎野の組織のヘリコプターも現れてエディとリリーの眼前で警官を射殺し、彼らは警官殺しの容疑もかけられて森に逃げ込む。その頃、シャノンはヴァージニア州の広大な敷地に“C-システム”の名を掲げた、厳重警備の巨大施設に入っていった。そこで彼は、施設の共同責任者であるコリアーと激しく口論する。C-システムは何の届出もされていない謎の施設で、ムーア基金に入る資金も不透明なことからFBIはシャノンにも疑いの目を向け始め、政界とCIAとの裏取引を嗅ぎつけていた。調査を進めるうちに、フォード捜査官はエディの無罪を信じる。ソノ・ルミネセンスのエネルギー革命は世界経済を変えるほどのもので、事件の真相は、その権利を押さえて利益を独占しようと企む者たちの陰謀だった。だが、完成の鍵は、装置の周波数を知るエディが握っていた。信頼していたシャノンに疑惑を抱いたエディは、密かに彼と接触するが、その隙にリリーを連れ去られてしまった。C-システムの秘密基地を突き止めたエディはたった一人で潜入し、周波数を教える代わりにリリーの解放をシャノンとコリアーに要求する。だが、エディが細工していた装置が制御不能となり、総員退去となるが、コリアーはエディとリリーを基地に閉じ込めて逃げる。コリアーと対立するシャノンは彼を始末し、2人が逃げられるように計らう。彼らが非常用エレベーターに乗った時、装置が爆破して基地は壊滅。だが、間一髪、エディとリリーは一命を取り留め、新エネルギーの秘密を全世界に公開した。

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